映画予告編の悦楽

映画予告編の魅力をひたすら語っていきます!

「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」予告 / 予告でも際立つウィレム・デフォーの演技力

映画予告編の魅力について語っていきます。

 

今回は「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」(2017)の予告をご紹介します。

ディズニーリゾートに程近い安モーテルに住み着く貧困層の人々の暮らしを子供の視点から描いた作品。

前回と同様に、ウィレム・デフォーが出演していて、良い味を出しています。

 

パステルカラーに彩られた世界観!映画『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』ティーザー予告

https://youtu.be/mkHLzh9RFps

 

 

 

 

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○予告でも際立つウィレム・デフォーの演技力

まず初めに、モーテルに住む子供たちが奔放に遊ぶ様子が描かれます。

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でもだんだん、貧困に苦しむ住民の苦労や葛藤が見え始めます。

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日本語版の予告編では、よく「全米が涙した!」とか、「アカデミー賞最有力!」といった煽り文句が付け加えられることがあり、作品によっては俗な煽りをつけられて雰囲気を損なっているケースも見られます。

 

しかし、この作品にも評論家による称賛の言葉が数多くつけられていますが、そのどれもがこの作品に合っていて、本編の映像だけでは伝えきれない本作の魅力を引き出しています。

特に事前情報の少ない単発の映画は、言葉で伝えてしまった方がすんなり入る場合もあり、この作品はまさにその成功例といえるでしょう。

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そして、最後のウィレム・デフォーのシーンが、なんとも言えない清々しさ、格好良さを持っていて、これを観てから彼に注目するようになりました。

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有り体な表現ですが、貧しくても希望を持って生きていくというテーマを約2分で見事に表現した作品だと思います。

 

読んでいただきありがとうございました。