「デッドプール2」予告 / デッドプールの型破りな魅力が凝縮
映画予告編の魅力について語っていきます。
今回は「デッドプール2」(2018)の予告をご紹介します。
マーベルの型破りなヒーロー、デッドプールを描いたシリーズの2作目です。
サノス=ケーブルをいじるデップー『デッドプール2』第2弾予告編
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〇デッドプールの型破りな魅力が凝縮
デッドプールはマーベルヒーローの中でもかなり変わった部類で、ふざけた言動が多く、コミックでは第四の壁を破って読者に語り掛けたりすることで有名です。
彼の出身はX-MENシリーズなのですが、現行のX-MEN映画の中に組み込んでは彼の持ち味が出せないということで2016年に単独で1作目の「デッドプール」が製作されました。
本作はその続編にあたり、前作で土台ができた分ふざけた言動、演出がより楽しめるようになっています。
今回紹介するバージョンの予告では、ケーブルという新たな敵に対してデッドプールが結成したチームに焦点を当てていて、そのおかげで他のバージョンより楽しい感じに仕上がっていると思ったのでこれを選びました。
ケーブル役のジョシュ・ブローリンはMCUでラスボスであるサノスも演じているため、さっそくデッドプールにいじられています。
「ウルヴァリンを殺したスタジオが贈る」というのは同じ20世紀フォックス制作の映画「LOGAN/ローガン」(2017)でX-MENシリーズの主人公であったウルヴァリンが死亡したことを言っているのですが、「LOGAN/ローガン」のストーリーや、ヒュー・ジャックマンが長年演じてきたウルヴァリン役を引退したことなどを知っている人からすると「なんて雑な言い方…」と苦笑を禁じ得ないでしょう。
「幸運」という特殊能力をもつドミノに対してメタ発言が止まらないデッドプール。
「スーサイド・スクワッド」の予告でも少し触れましたが、当時全体的にシリアスで暗い印象のあったライバルのDC作品に対する皮肉も差し込まれます。
ケーブルの銃弾を剣で切る場面は、2009年の「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」で本人(ライアン・レイノルズ)が演じて不評だったデッドプールを再現したオマージュです。
予告だけ見ていると、こんなことばっかりやってて本編のストーリーはちゃんと進むのかと心配になってしまいます。
さんざんメタ発言やライバルいじりを見せた後に、何の能力も持たないピーターが採用されて滑空する姿はシンプルでむちゃくちゃ面白かったです。
ちなみにこの作品が公開されてから、2019年に20世紀フォックスがディズニーに買収されました。今後ディズニー傘下であるMCUにデッドプールが組み込まれるのか、デッドプールの過激な表現は規制されるのか、いろいろな情報が飛び交ってますが、とりあえずまた元気に暴れまわるデッドプールを待ち望みたいと思います。
読んでいただきありがとうございました。