映画予告編の小部屋

映画の予告編についてひたすら語っていきます!

#50 コングレス未来学会議 (2013)

これまでいろいろな予告を紹介してきましたが、実は現時点でお気に入り予告のストックはほとんど紹介しきってしまいました。なので、今回の#50でこのブログはいったん一区切りとさせていただきます。

 

そんなわけでこの「コングレス未来学会議」の予告は、最後の隠し玉、とっておきです。

 

戦場でワルツを』などのアリ・フォルマン監督作!映画『コングレス未来学会議』予告編

https://youtu.be/TDenC-LsdIQ

 

 

 

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この予告は、不可解な部分は多いけど、印象に残るという点ではトップクラスの作品だと思います。

 

導入部分で、いきなり主人公の泣いている顔が映し出され、輝きを失ったかつてのスター女優ロビン・ライトについて説明されます。

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また彼女には難病の息子がいることが示されます。

この予告、登場人物たちの台詞がすべて際立っているような印象を受けます。

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そんな苦境に立つロビンに、ミラマウント社がある契約を持ち掛けます。

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それは彼女のすべてをスキャンし、データ化するというもの。ロビンをデータ化してどうするのか、新しい時代とは何なのか…

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ミラマウント社のCEOであるジェフの「ロビン・ライト!」という言い方と表情が、彼の計画に対する期待を表しています。

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その後、ロビンが車を走らせる場面が急にアニメーションに変わります。

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なぜアニメーションに変わったのかという説明は一切ないまま予告は進み、謎のシーンが続きます。よくわかりませんが、2次元の世界は理想郷のように描かれています。

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この部分から流れるのが、Robin Wright本人が歌う” Forever Young”という曲です。

本来ならバラバラでまとまりがない予告ですが、この楽曲が持つ強い力でなんとかまとまっているという印象です。

 

後半では実写とアニメの映像が混ざり合います。

薄汚れ、老け込んでしまったロビン。いったい何があったのか気になります。

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“What’s on the other side of the door?”

“Truth”

という会話が最後の台詞となります。向こう側とはアニメーションの世界のことでしょうか。

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タイトルロゴでは、曲中の” Forever Young”という歌詞と、空に浮かんだ未来都市の姿が重なります。

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落ち目の女優、難病の息子、人のデータ化、そして3次元から2次元へ。予告ではこれらの事柄がばらばらに流れていき、ストーリーについてはほとんど情報を得ることはできませんが、何かものすごい作品なのではないかという期待が膨らみます。

音楽に関しても特徴的で、不可解な映像が続くからこそ、バックで流れる” Forever Young”という曲の魅力が浮き彫りになっているような気がします。

 

読んでいただきありがとうございました。

#49 ソーシャル・ネットワーク (2010)

マーク・ザッカーバーグFacebookを立ち上げ、様々な困難に直面する物語です。主演はジェシー・アイゼンバーグ

このブログで紹介する作品の中では妙にアイゼンバーグの出演率が高いです。

 

映画『ソーシャル・ネットワーク』予告編

https://youtu.be/exQjAXAQk1A

 

 

 

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この予告は、本編から抱くイメージとは異なったアプローチをしていて、かなり攻めた演出といえるでしょう。

本作は登場人物たちの成長や衝突をテンポの速い台詞回しで描いていることが特徴なのですが、この予告ではBGMとして聖歌隊の合唱歌を使っていて、とても荘厳な雰囲気を醸し出しています。Scala & Kolacny Brothers” Creep”という曲です。

 

Creep

https://youtu.be/U2WfLahLes0

 

予告の最初はいきなり物語に入るのではなく、Facebook上で行われる、いいねや友達申請といった行為が映し出されます。多くの人が実際に経験のあることだと思うので、一気に作品に引き込むことができます。

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そして、Facebook上のアカウントの一つとしてザッカーバーグの顔が表示されます。ちょっとしたことですが、導入部分と本筋の物語をなめらかにつなぐ素晴らしい演出だと思います。

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その後、サイト設立の経緯と、サイトが自分たちの予想をはるかに超えて広がっていく様子が描かれます。大金を扱うこととなり、次第に社員や昔の仲間との衝突が生まれます。

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字幕の言葉選びも印象に残るようかなり考えられています。

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最後の場面では、白い目で見られても自分の思うようにやろうとするアイゼンバーグが、大人たちに囲まれた一人の青年として描かれます。サイトを立ち上げた頃の彼に戻ったような印象を与え、予告編としても非常にまとまりが良いです。

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一つの楽曲だけを使って予告編を作るのは意外と難しいと思うのですが、この予告は作風とイメージの異なる曲を一曲選んで作品に仕上げるというさらに難易度の高いことをやっています。

またBGM以外のところでも小技が随所で光っています。

 

読んでいただきありがとうございました。

#48 プレステージ (2006)

二人のマジシャンの闘争を描いた作品です。

注意していただきたいのですが、この予告はかなり本編の踏み込んだネタバレを含みます。この映画を未鑑賞で、今後できるだけ事前情報なしで観たい方はこの予告は観ない方が良いと思います。

でも良い予告編ではあるので、あんまり本編を観るつもりのない方や、今後観るにあたって展開が分かっててもまあいいかと思う方はご覧ください。

 

プレステージ(字幕版)(プレビュー)

https://youtu.be/WhAXMC6ZiU4

 

 

 

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とりあえず予告の印象的な部分を紹介したいと思います。

 

序盤で二人のマジシャンを紹介する時に、それぞれふさわしい一場面を切り出していて対照的に描写できています。

華麗なパフォーマンスに魂を注ぐアンジャーは、巨大な放電を伴う派手なイリュージョンシーンが選ばれています。

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決して見破られることのない天才的なトリックを創造するボーデンは、アンジャーとは違い静かに鳥籠を指でなぞるシーンが選ばれています。

実はこのシーン、本編ではボーデンがマジックを披露しているわけではないのですが、ボーデンの特性を上手く表せているということで予告に取り入れられたのでしょう。予告作りにおいては、多少本編と食い違っても気にしない柔軟な演出が功を奏すことが多いです。

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脱出マジック中にアンジャーが脱出に失敗して死亡し、殺人の疑惑を向けられたボーデンは投獄されます。

しかし獄中のボーデンの前に現れたのは、死んだはずのアンジャーでした。

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その後は短いシーンを畳みかけて二人の対決を煽ります。

“Nothing is impossible.”

と言い切る謎の男。

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“Secret is my life.”

ボーデンの台詞が印象的です。

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音楽が止み、スポットライトの中アンジャーが振り返る映像と、「さあ、命を懸けたイリュージョンバトルへようこそ」というナレーションが重なります。シンプルだけど良い演出だと思います。

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こんな風に見どころがたくさんある予告なのですが、問題なのは死んだはずのアンジャーが生きていたことを明かすシーンです。

予告を観た人は、本編では序盤の方でアンジャーの事故死と復活が描かれて、そのあと二人の闘いが続くのかなと思いますが、実際はアンジャーが生きていたと明かされるのは本編のかなり後の方になってからです。当然本編では衝撃的な場面として描かれているのに、それを予告でバラしてしまっていいのか、判断が難しいところだと思います。本編を観たときの驚きが多少なりとも損なわれる一方、これを予告に入れることで予告から伝わる本作の魅力が格段と増しているのも事実です。ちなみにアメリカ本国のオリジナル予告編ではこのネタバレは一切入っていないので、日本版予告で入っているのは日本の配給会社のアレンジです。

 

The Prestige - Trailer

https://youtu.be/ijXruSzfGEc

 

そもそも予告は本編の映像を使っている以上、多かれ少なかれネタバレを含むものですが、それをどの程度許すかというのは人によると思います。事前情報なしで観たいから予告は観ないという人も結構います。

作品の例でいうと、2018年にインディーズ映画として異例の大ヒットを記録した「カメラを止めるな!」では、本編中盤で明かされるからくりが予告にしっかり入っています。その部分は事前に知っておいてほしいという監督の判断でしょう。

 

映画「カメラを止めるな!」特報

https://youtu.be/YmvniiVU-Vo

 

逆の例として、大ヒット作を連発しているアベンジャーズシリーズの予告では、本編の情報を極力隠すために本編の映像をかなり加工しています。途中でついた傷を消したり、いるはずの人を足したりしています。下の動画は「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の予告と本編の比較動画です。

 

Avengers: Infinity War - Trailer vs Movie Comparison [4K UHD]

https://youtu.be/6OqXq69vEsk

 

私個人としては、本編の展開が多少読めてしまうのはしょうがないとして、ガンガン予告を見ます。おもしろそうな作品を見つけるためには予告編を観るのが一番早いと思っているからです。

 

後書きが長くなってしまいましたが、本題の「プレステージ」の予告は、さすがクリストファー・ノーラン監督作ということもあり見ごたえがあります。

 

読んでいただきありがとうございました。

#47 X-MEN: アポカリプス (2016)

#28「X-MEN: フューチャー&パスト」の続編で、新三部作の完結編に当たります。

またX-MENシリーズで、観てない人には申し訳ないのですが、今回は初見でも凄そうな雰囲気が伝わりやすい予告かと思います。

ぜひ音量を大きめにしてご覧ください。

 

映画「X-MEN:アポカリプス」予告A

https://youtu.be/umjNdWsY5tc

 

 

 

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私が思うにX-MEN新三部作の一番の魅力は、マグニートー以外に新たに出てくる敵キャラが超強いことだと思っているのですが、過去2作の予告では作品の状況説明をまずしなくてはいけないので、敵にはあまりフォーカスされていませんでした。

ですがこの3作目でやっと、アポカリプスという敵の強さを前面に出した予告が作られました。

 

はじめ、悪夢にうなされるジーンをプロフェッサーXが宥めるシーンから入ります。

プロフェッサーは新三部作で毎回キャラが少しずつ異なります。1作目「ファースト・ジェネレーション」では若くて少し傲慢なところがあるという人物設定で、2作目「フューチャー&パスト」では数々の挫折を経てやさぐれた様子が描かれましたが、この3作目「アポカリプス」では、学園をまとめる聡明な指導者となっていて、オリジナル三部作のパトリック・スチュワート演じるプロフェッサーに近いキャラクターです。冒頭の部分に限らず、予告全編におけるプロフェッサーの一言一言に思慮深さが表れていると思います。

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CIAとの会議の場面、プロフェッサーの「ミュータント」の言い方が、冷静ながらも未知の強大な敵に対する警戒心が表れていて、一言ですが予告序盤で大事な役割を果たしていると思います。

あと予告ではあまり強調されていませんが、ファンの方なら過去作の意外な人たちが再出演しているのが分かると思います。

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そしていよいよ、アポカリプスの姿が明らかになります。重々しい音楽と彼の低い声によって、とんでもない奴が目覚めてしまったということを鮮明に印象付けます。

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様々な能力を持つアポカリプスですが、巨大化してプロフェッサーを押しつぶす場面が一番びっくりしました。

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アポカリプスの能力を描くだけでなく、彼の思想や目的も提示している部分が、予告としてちゃんとしていると思います。

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I’ve never felt power like this before.”

というプロフェッサーの台詞が終盤にありますが、数多くのミュータントを見てきた彼だからこその重みがあります。

(ちなみにこの台詞を言ってる途中でプロフェッサーの黒目が広がっているように見えますが、これは気のせいではなく本編ではちゃんと理由があります)

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読んでいただきありがとうございました。

#46 クローバーフィールド/HAKAISHA (2008)

疑似ドキュメンタリー形式で描かれたパニック映画です。

 

クローバーフィールドHAKAISHA - 予告編

https://youtu.be/7hu2QcnpIi4

 

 

 

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本編は登場人物がビデオカメラで撮影した映像であるという設定で、その設定が最も活かされている序盤のシーンを切り取った予告となっています。

 

転勤が決まった会社員ロブを見送る送別会の楽しげな映像の途中で、突然爆音が轟き電気が消えます。様子を見に屋上へと出た彼らに、何かの巨大な破片が降り注ぐ場面は、シンプルな状況ですが主観映像の効果もあり、登場人物たちが恐怖からパニックに陥っている様子が直に伝わります。

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予告の最後のパートでは建物を出て逃げようとしたとき、自由の女神像の頭部が空から落ちてきます。ここが予告の最大の見せ場で、その時の周りの反応として表情を映したりするのではなく“Oh my God!”と連呼する声だけが聞こえるという演出になっていて、主観映像ならではのリアリティ感があります。

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この映画は、予告に限らずポスターやDVDのパッケージなどでとにかくこの頭部が破壊された自由の女神像を強調しています。ホームビデオ風に撮影された疑似ドキュメンタリーであるという特色がなかなか伝わりにくい本作ですが、女神像の画によって強烈にインパクトに残りやすくなっています。

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このバージョンの予告は本編の最初の方の映像だけを使っていて、予告だけでは何が起こっているのかよくわかりませんが、それが逆に本作の魅力を引き出せているなと思います。

 

ちなみに、この予告はずっと前にどこかで観て印象に残っていたのですが、最近それを思い出してYouTubeで探してきたものです。このブログで紹介している予告編動画の多くが「シネマトゥデイ」や「オリコン」といった映画全般を紹介するアカウントや、「ワーナーブラザーズ」、「20世紀スタジオ」などの配給会社のアカウントからアップロードされたものですが、一部は今回紹介した予告のように、YouTube MoviesYouTubeで販売・レンタルしている映画)のプレビューとして公開されているものを採用しています。このパターンだと一つの映画に対して一つの予告しかついていないのですが、意外とかなり前の作品の予告や、他では上がっていないバージョンがあったりします。

今回の予告も、他のバージョンは本編全体をまとめたようなテイストのものだったのですが、私は昔観た冒頭部分だけを切り取ったバージョンを観たくて、それがたまたまYouTube Moviesのプレビューで見つかったので紹介してみました。

#27最強のふたり」の予告も、前半で”September”が使われているバージョンがYouTube Moviesのプレビューでだけ見つかったのでそれを採用しました。

 

あと、このプレビューには他の動画のように観た人がコメントを残せる設定にはなっておらず、そこも良いポイントだと思います。

予告編動画についているコメントはほとんどが好意的なもので、動画内で良かった部分を共有できる楽しさがありますが、一部で「ああ、○○(他の映画)と同じパターンね」と穿った見方をしたコメントや、本編のネタバレをしてしまっているコメントなどがあるので、私は本編未鑑賞の場合はあまりコメントを見ないようにしています。皆さんも、特にネタバレコメントにはお気を付けください。

 

読んでいただきありがとうございました。

#45 テッド (2012)

中年男としゃべるクマのぬいぐるみの友情(?)を描いたブラックコメディです。

下ネタやドラッグの描写があるため予告編もR15+に指定されています(予告にレイティングがあるのかわかりませんが)。

 

映画『テッド』R15+版予告編

https://youtu.be/ORHge_sA51o

 

 

 

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「テッド」はクマのぬいぐるみが下品なことを言い続けるギャップが売りの作品で、予告も下品だけど単純に笑えるシーンが詰まっています。

 

はじめジョンとロリーの出会いをロマンチックに描いていますが、ここは完全に前振りですね。

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途中で突然しゃべるクマのぬいぐるみが現れます。

テッドとジョンがソファで並んでいるシーンは、二人ともダメな大人になってしまったんだということが分かります。

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テッドの彼女の名前を当てる場面だけで30秒以上使っているのが大胆だなと思います。このせいで予告は3分弱と他のよりも長めになっています。でも尺を使った分オチはしっかり決まってます。

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The Heavy” How You Like Me Now?”という曲が良いタイミングで使われていて、長めの予告を飽きさせないように引き締めています。

 

The Heavy - How You Like Me Now? (Official Video)

https://youtu.be/sVzvRsl4rEM

 

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「テッド」の他のバージョンの予告や、続編となる「テッド2」の予告も、面白いシーンが上手くまとまっているので、興味のある方はいろいろ観てみてください。

 

読んでいただきありがとうございました。

#44 嗤う分身 (2013)

ジェシー・アイゼンバーグ主演のスリラー作品です。

 

もう一人の自分が自分を追い詰めていくスリラー!映画『嗤う分身』予告編

https://youtu.be/MPfRdEJ2tg4

 

 

 

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自分と同じ顔の男が自分の前に現れ、次第に自分の位置が奪われていくというストーリーなのですが、予告冒頭のシーンがかなり考えて選ばれているなと思います。自分以外の乗客がいない電車の中である男が自分の前に来て、その席を譲れと要求する。しかし男の顔は隠してあり、本作の不気味な設定が上手く表現されています。

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その後ストーリーに沿って進んでいきます。全編を通して画面のコントラストが強く、その点も観てる者の不安感を煽る一因となっている気がします。

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主演のアイゼンバーグが一人二役務めていますが、ドッペルゲンガーに混乱し追い詰められていく役と、主人公のいる位置を奪っていく陽気で不気味なドッペルゲンガー役、どちらも完璧に演じているのが予告だけでもわかります。

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主人公が思いを寄せるハナ役のミア・ワシコウスカが、この予告ですごく良い味を出していると思います。とても美人で、異常な設定の中で唯一まともな存在に見えるけど、どこか影がありミステリアスな印象も残します。

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中盤で主人公に「終わりだ」と宣告するこの男、いったいどういう存在なのか気になります。

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そして後半から急に、日本の昭和歌謡が流れます。私も初めて観たときびっくりして、日本の配給会社が変なアレンジを加えたのかと思いましたが、これは実際に監督が作品の世界観に合うと思って劇中歌として採用したものです。

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予告では、「昭和歌謡が彩る 強烈な世界観」としか説明がされておらず、まあでもそうとしか言いようがないかと思います。それにしても初見では混乱するでしょう。

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異色な予告編として印象に残っていますが、好きな予告編かといわれるとよくわかりません。

 

読んでいただきありがとうございました。