映画予告編の悦楽

映画予告編の魅力をひたすら語っていきます!

「HOPE」予告 / 異星人の侵略を描く直球予告

映画予告編の魅力について語っていきます。

今回は「HOPE」(2026)の予告をご紹介します。韓国のアクションスリラー作品です。

 

HOPE - Official Teaser - In Theaters September 9
https://youtu.be/Vt7860xZFXk?si=npeVWkd3RiW9h7yf

 

 

 

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〇異星人の侵略を描く直球予告
ジャンルとしては異星人侵略者に対峙するサバイバルアクション映画で、過去に同じジャンルの作品が多数作られてきましたが、この予告はそのジャンルに対して切り口を変えたり、別の要素を追加したりすることなく真正面から誠実に作られていて、侵略者の恐ろしさをちゃんと表現できている点が素晴らしいです。

 

襲撃後の街に警官が到着するところから始まります。最初は化物の痕跡から見せていくことで恐怖を煽る演出も手を抜いていません。(空が晴れていることも良い効果を生んでいると思います)



最近のこの手の作品は予告でクリーチャーの姿を見せなかったりしますが、本作は後半であまり出し惜しみせず見せています。

予告は作品に興味がない人も見ることを考えると、あまり情報を隠しすぎるのも悪手だなと感じることがあるので、この予告ぐらいのバランスがちょうど良い気がします。

 

BGMや効果音は使いすぎず最小限に抑えているのも上手いと思います。またタイトルなどの文字が一部ぼやけているのも、怪物の得体の知れなさを表現しているようで良いです。

 

読んでいただきありがとうございました。

「Fire in Water 永田康祐映像作品集」予告 / なぜか惹きつけられる、「食」を扱った映像作品予告

映画予告編の魅力について語っていきます。

今回は「Fire in Water 永田康祐映像作品集」(2026)の予告をご紹介します。アーティストである永田康祐氏が手掛けた映像作品集です。


【あなたは何を食べている?】世界の見方が変わる映像体験/特集上映『Fire in Water 永田康祐映像作品集』予告編
https://youtu.be/hD6LgTpibP4?si=6iSFLZqFc9b2dIHj

 

 

 

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〇なぜか惹きつけられる、「食」を扱った映像作品予告
複数の映像作品から構成されており、全体的なストーリーがあるわけではないのでつかみどころのない予告ですが、各作品のパートで提示されるテーマが少しずつ興味をそそられるものになっていて、何か目が離せなくなる映像に仕上がっていると思います。
各作品でテーマは多岐にわたりますが、おそらく「食」にまつわる題材であることは共通していて、「食」から文化、政治、身体への考察へ派生していくユニークな視点がこの予告から読み取れます。

 

個人的に、食材や料理、食事を扱った映画やドキュメンタリーのシーンが好きで、この予告ではそういったものの映し方にバリエーションがあって見入ってしまいました。音の使い方も印象的です。

 

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「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」予告 / シリーズの歴史を背負う集大成予告

映画予告編の魅力について語っていきます。

今回は「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」(2025)の予告をご紹介します。トム・クルーズ主演「ミッション:インポッシブル」シリーズの最終作です。

 

映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』ファイナル予告|2025年5月23日(金)日米同時公開
https://youtu.be/j6j45wmpjvw?si=p1yeqjCtXAQjQXoB

 

 

 

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〇シリーズの歴史を背負う集大成予告
1996年に1作目が公開され、スパイアクション映画のスタンダードを築き続けてきた「ミッション:インポッシブル」シリーズですが、8作目の本作でフィナーレとなりました。
この予告は8作目の予告でありながら過去作の総まとめのような側面もあり、長年シリーズを追い続けてきたファンにとっては感慨深い映像となっております。

 

序盤ではアメリカ政府の役人たちの前で主人公のイーサン・ハントがなしてきたことが紹介され、1作目を代表するシーンとなったCIA本部でのワイヤーアクションの映像が挿入されます。

 

過去作で度々披露されたトム・クルーズの全力疾走は本作でも見られるようです。

 

「ミッション:インポッシブル」はそのテーマソングも非常に有名で、シリーズを象徴する曲として認知されていますが、本予告では最終作にふさわしいように荘厳で緊迫感のある雰囲気でアレンジされて使用されています。

 

過去作のハイライトとなるようなアクションシーンが切り取られており予告として非常に贅沢です。


終盤では1作目からすべての作品でイーサン・ハントの相棒を務めたルーサーの言葉が使われています。彼も長年に渡ってこのシリーズを支え続けた立役者です。

 

最後はイーサン・ハントの言葉で締めくくられます。1作目の公開時は33歳だったトム・クルーズも、本作で62歳を迎えました。数十年間アクションスターとして第一線で体を張り続けた彼の代表作として、重い歴史を感じる言葉です。

 

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「花緑青が明ける日に」予告 / 映像・楽曲・物語どれもレベルの高いアニメ映画予告

映画予告編の魅力について語っていきます。

 

今回は「花緑青が明ける日に」(2026)の予告をご紹介します。若い花火師を描いたアニメーション作品です。

 

『花緑青が明ける日に』主題歌入り本予告|𝟯.𝟲 (𝗙𝗿𝗶) ❉

https://youtu.be/msYhg_3tTvo?si=wxPujwccGO1gmrON




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〇映像・楽曲・物語どれもレベルの高いアニメ映画予告

色鮮やかで繊細なアニメーションと、爽やかな主題歌が印象的で、予告だけでも非常に見ごたえがあります。それに加えて肝心のストーリーについても効果的に伝えられているのが素晴らしいです。

 

監督の四宮義俊氏は日本画を専門とした美術家で、今回が初の長編アニメーション作品とのことです。日本画をベースにした繊細な映像が、日本の伝統文化である花火を描いた物語によく調和しています。

 

主題歌はimaseの「青葉」という楽曲です。映画とコラボレーションしたMVが制作されています。

 

【imase】「青葉」×『花緑青が明ける日に』(Collaboration Video)

https://youtu.be/RJGAbR99VLQ?si=psLg6SwP1lP46UE6

 

物語としては、閉鎖を余儀なくされた花火工場の現状や、主人公の敬太郎と兄や幼馴染との関係性、そして敬太郎が目指す幻の花火「シュハリ」、と興味をそそられるものが続きます。

長くはない予告の中で映像を見せる時間や主題歌を聞かせる時間が確保されており、ストーリーについて詳しく説明できているわけではないですが、それでもすんなり入ってくるように作られており、場面の切り取り方や字幕の出し方などかなり絶妙なバランス感覚だと思います。


最後に花火が打ち上がる音とともにタイトルを持ってくるのも良いですね。

 

読んでいただきありがとうございました。

「Tony」予告 / 著名な料理人の下積み時代を描く青春映画予告

映画予告編の魅力について語っていきます。

 

今回は「Tony」(2026)の予告をご紹介します。アメリカで活躍した料理人アンソニー・ボーディンの若い頃を描いた伝記映画です。




Tony | Official Trailer HD | A24

https://youtu.be/k1MVnzd2aVc?si=voMBJkcStOKDPFJJ


YouTube上で英語の音声に日本語字幕を付ける方法についてはこちらの記事をご参照ください。

 

 

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〇著名な料理人の下積み時代を描く青春映画予告

アンソニー・ボーディンは多くの人気料理番組に出演しており高い知名度を持っていましたが、2018年に自死し61歳でこの世を去りました。

波乱万丈の生涯で(日本とも結構係わりが深かったみたいです)、ファンも多いですが、彼の伝記映画が19歳の一時期だけを切り取ったものになると聞いて少し拍子抜けした人も多かったみたいです。

ただ予告を見てみると、伝記映画というよりは青春映画として期待できそうだと感じました。

アンソニーを演じるのは傑作「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」で主人公の悩める青年を演じたドミニク・セッサです。

料理本や紀行本などの書籍も高い評価を受けているアンソニーですが、はじめは作家を志してたんですね。

 

作家としての志を絶たれたアンソニーは、ブラジル生まれのシェフが経営するレストランで働き始めます。

 

青年期特有の無鉄砲さや、自分に自信を持てない感じがよく表れていて、青春映画として丁寧に作られていることが伝わってきます。主演のドミニク・セッサははまり役で、彼には若い時にしか出せない魅力が備わっているように思います。

 

慣れない環境で苦労しながら料理を学んでいく彼ですが、牡蠣の開け方をオーナーから教わり、幼少期にフランスで牡蠣を食べた時のことを語る場面が特に良いです。やっぱり予告はこういう具体的な場面がひとつあると作品に対する解像度が一気に上がりますね。

 

予告の中でオーナーとの関係性も魅力的に切り取れていると思います。初めて調理服を受け取る場面が印象的です。

 

後半のBGMとして使用されているのはSpoonの”Wild”という曲です。

 

Spoon - "Wild" (Official Music Video)

https://youtu.be/eDPhsByCL_o?si=GHr55RQFKkNuI3Qq



読んでいただきありがとうございました。

「サムライ」予告 / 数々の作品に影響を与えた傑作ノワール予告

映画予告編の魅力について語っていきます。

 

今回は「サムライ」(1967)の予告をご紹介します。ある殺し屋を描いたフィルムノワールの金字塔と呼ばれる本作の4Kレストア版が2026年に上映された際作成された予告です。

 

 

 

ジャン=ピエール・メルヴィル監督×アラン・ドロン主演『サムライ 4Kレストア』予告編 2026年4月24日㊎全国ロードショー

https://youtu.be/UnGLcOTMceA?si=BQyksgmSKid_Bzwx

 

 

 

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〇数々の作品に影響を与えた傑作ノワール予告

セブン」の4K版上映時の予告と同様に、再上映によって過去の名作の新たな予告が製作されました。レストアによって見やすくなっていますが、映像や音響などは当時の質感を保っています。

 

アラン・ドロンの孤独で冷淡な殺し屋の姿がよく映えています。

 

公開以来様々な作品に影響を及ぼした作品であり、著名な監督による作品評が随所で散りばめられています。

 

パイプオルガンのような音色で楽曲が盛り上がるところで、監督の映画哲学を表す言葉が重なります。この予告の素晴らしい見せ場です。

 

読んでいただきありがとうございました。

「ハウス・オブ・ダイナマイト」予告 / 米国の軍事的危機を描く緊張感抜群のティーザー予告

映画予告編の魅力について語っていきます。

 

今回は「ハウス・オブ・ダイナマイト」(2025)の予告をご紹介します。アメリカの軍事・政治を題材としたNetflix作品です。

 

 

 

『ハウス・オブ・ダイナマイト』ティーザー予告編 – Netflix

https://youtu.be/UnGLcOTMceA?si=BQyksgmSKid_Bzwx

 

 

 

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〇米国の軍事的危機を描く緊張感抜群のティーザー予告

登場人物の台詞はなく、ただ前代未聞の事態に対応する政府関係者の緊迫した映像が流れます。

予告を通してある書籍の一節がナレーションとして流れますが、これは天文学者であるカール・セーガンが宇宙における人間の位置づけについて記した” Pale Blue Dot: A Vision of the Human Future in Space”(邦題:「惑星へ」)という書籍です。人類にとっての地球の唯一性が謳われており、これにより各国が大量の核兵器を保有する現状の破滅的な危うさが強調されます。

 

ティーザー予告であるため情報が少ないですが、かえって作中の切迫した空気感がダイレクトに伝わってきます。

 

予告中で表示されるDEFCONとはアメリカ国防総省が規定する戦争への準備態勢を段階的に示すための指標です。DEFCON 5が平時、DEFCON 1が完全な戦争準備態勢を示します。(調べたところ、冷戦中にDEFCON 4、同時多発テロの際DEFCON 3、キューバ危機の際に一度だけDEFCON 2が宣言されたことがあり、DEFCON 1の発動は過去一度もありません)

状況に対する具体的な説明はありませんが、予告の進行につれてDEFCONが引き上げられ、また登場人物たちの焦燥感も膨れ上がる様子が見て取れます。

 

後日公開された本予告ではストーリーについてもう少し情報を得ることができます。

『ハウス・オブ・ダイナマイト』予告編 – Netflix

https://youtu.be/RGd_emHtaSA?si=SkHMAXWBj9BdCVZH

 

本編も鑑賞しましたが、昨年観た中ではかなり上位に入るほど良作で見応えがありました。(ただ好みが分かれる作品ではあると思います)

 

 

読んでいただきありがとうございました。