いつもは映画の予告編を紹介していますが、今回は番外編です。
これは同名ゲームをAmazon Prime Videoが実写化したドラマ作品の予告です。
『フォールアウト』本予告動画 | プライムビデオ
https://youtu.be/s5p-Vv6Cm5U?si=Y9HPR8GbbKMwAHEz
*******
〇原作ファン必見の実写化予告
ゲームで登場したアイテムが予告中に散りばめられており、原作ファンなら思わずテンションが上がってしまうでしょう。
Vault、ガイガーカウンター、Vault-boyの人形、Mr.ハンディー、ドッグミートなどなど…
何より、ゲーム内のラジオで聞き覚えのあるアメリカのオールドミュージックと荒廃した世界のギャップによって、一気に原作の世界観が再現されています。
使用されているのはThe Ink Spotsによる” I Don't Want to Set the World on Fire”という曲です。
I Don't Want to Set the World on Fire
https://youtu.be/TmIwm5RElRs?si=9egWSHtBQdrVVItq
途中から音楽が真剣みを帯びたものに変わり、BoSのプリドゥエン、パワーアーマーが登場した時は痺れました。
ゲームで多くのプレイヤーを苦しめてきたクリーチャーたちがこのドラマ版でも登場するようです。
最後は血まみれになった主人公のルーシーが登場します。Vaultの制服を着崩しており目つきも鋭く、予告序盤でVaultを出たばかりのころとは別人のようです。
〇おまけ:ゲーム本編の傑作予告
私はこの作品の原作をプレイしており、原作のゲーム版「フォールアウト」のプロモーション用に作られた予告もチェックしているのですが、その中でとても好きなものがあるのでついでに紹介します。
これは2015年に発売された「Fallout 4」のダウンロードコンテンツ「Nuka-World」の予告です。内容は、ヌカ・コーラ社が運営していたヌカ・ワールドというテーマパークが新たなフィールドとして追加されるというものです。
Fallout 4 - Nuka-Worldトレーラー
https://youtu.be/Z5XstBPdKf4?si=AqqecG4G_f8m0dsN
戦前に作られたヌカ・ワールドの平和なアニメーションから引いていって、さび付いたヌカトロン、荒廃したヌカ・ワールドを映していくという導入がとてもFalloutっぽくて良いなと思います。
ヌカ・ワールドのテーマソングとともに予告が進んでいきます。テーマソングが作られた戦前と現在とでは状況が全く異なるのですが、歌詞と映像のギャップがこの予告の重要な魅力となっています。
また、ゲームセンターや動物園、宇宙空間を模したジェットコースターなど、本編にはなかった娯楽要素が追加されておりとても楽しげです。このゲームに戦闘などの要素だけを求めている人には不要かもしれませんが、私はかなり期待値が上がりました。
ヌカ・タウンはレイダーたちに占拠されており、映像と歌詞の乖離が激しいです。
曲中の「最低限の安全基準も満たしている!」という歌詞とグールが乗り物に引かれる場面が重なる演出はとても皮肉が効いていますね。
曲の終わりとともに炎が燃え盛る音とレイダーたちの喧騒が聞こえてくるという締め方も、世界観を上手く表現できているなと思います。
RPG系のゲームではプレイパートとドラマパートを分けてドラマパートだけクオリティの高い映像を作り、そのドラマパートの映像を予告に使ってまるで映画のような予告を作るパターンが多くみられます。
ですがこの予告はプレイパートと同じクオリティの映像で構成されているのに、ここまで完成度の高い予告になっているのが素晴らしいと思います。美麗な映像ではなく中身でプレイヤーを惹きつけています。
ゲームの予告は映画と比べて数が少なく、また私が観る機会も少ないのですが、今後も良いのがあったら紹介していきたいと思います。
読んでいただきありがとうございました。