映画予告編の悦楽

映画予告編の魅力をひたすら語っていきます!

「マーベルズ」予告 / クロスオーバーの魅力が詰まったMCU予告

映画予告編の魅力について語っていきます。

 

今回は「マーベルズ」(2023)の予告をご紹介します。MCUの作品で、「キャプテン・マーベル」(2019)の続編にあたります。

 

「マーベルズ」特報

https://youtu.be/MNxfUiojFiU

 

 

 

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映画「キャプテン・マーベル」(2019)で初登場し、「アベンジャーズ/エンドゲーム」(2019)でも活躍したキャプテン・マーベルと、彼女と幼少期から親交がありドラマ「ワンダヴィジョン」(2021)で特殊能力を得たモニカ・ランボー、それからドラマ「ミズ・マーベル」(2022)で16歳にしてスーパーヒーローとなったカマラ・カーンの3人を中心とした作品です。

(皆さんはMCUにどこまでついて行けているでしょうか…。私は所々記憶があいまいな部分がありますが、なんとなくでも意外と楽しめるのがMCUです。)

 

〇クロスオーバーの魅力が詰まったMCU予告

エンドゲーム以降の各作品はそれぞれ単独のヒーローにスポットを当てるものが多く、がっつりクロスオーバー感のある作品は意外と久しぶりです。

年齢もバックボーンも異なるキャプテン・マーベルとカマラの共演はMCUならではです。圧倒的な強さを誇り使命感を持って悪と戦うキャプテン・マーベルと、ヒーローになりたてでキャプテン・マーベルのファンでもあるミーハー気質なミズ・マーベルが、能力の発動によって体が入れ替わってしまうという特殊な条件により共闘せざるを得なくなります。状況に戸惑いながらも憧れのヒーローと組めることにテンションぶち上げのカマラと、10代のカマラに振り回される最強ヒーローのキャプテン・マーベルというミスマッチ感が予告全面に出ていて、とても楽しげです。

 

最初の場面でモニカ・ランボーと入れ替わりミズ・マーベルがニック・フューリーの前に現れますが、彼女の怖いもの知らずな若さが序盤から良く表れていると思います。

 

一方宇宙で戦っている最中に、突然自身のイラストが多数張られた少女の部屋に飛ばされたキャプテン・マーベルは困惑の表情を見せます。

 

BGMは作品の空気感に合うよう軽快なものが使われています。

分かりにくいですがモニカ・ランボーたちがミズ・マーベルの自宅を訪問する際のノックの音がちょうど音楽のリズムと合っています。細かいですが、予告編のためだけのこういう工夫はテンションが上がります。MCUはやっぱり予告編も凝ったものを作っていて、ありがたい限りです。

 

憧れのアベンジャーズにスカウトされると思ってノリノリで能力を見せびらかすカマラと、その無邪気さによって再び戦闘の最中に強制移動させられいら立つキャプテン・マーベルという対比がワンシーンで上手く表現されています。過去作ではその圧倒的な強さから余裕のある表情を見せることが多かったキャプテン・マーベルですが、思い通りにいかず10代の少女に振り回されるときの表情も非常に魅力的です。一つ一つの所作を見ても演じるブリー・ラーソンは良い女優だしキャプテン・マーベルはハマり役だなと感じます。

 

可愛らしい猫に見えて実際は凶暴なエイリアンであるグースも前作に引き続き登場します。

 

カマラの地元のイベントに参加するキャプテン・マーベルが、頑張って場に馴染もうとしていることがこの一瞬の場面でもよくわかります。

 

クライマックスではS.H.I.E.L.D.を指揮するニック・フューリーも登場し盛り上がりを見せます。前作で主要人物でしたが今作の出番も多いみたいでうれしいです。

 

新たな登場人物の顔見せもあります。何の役か分かりませんが、彼は「梨泰院クラス」のパク・ソジュンですね。

 

グースのお仲間もこんなに…

 

締めのシーンもとても良いです。憧れのヒーローとチームを組むことに感無量といった様子のカマラ。彼女もこの予告の中でたくさん良い表情を見せてくれます。

 

読んでいただきありがとうございました。