映画予告編の悦楽

映画予告編の魅力をひたすら語っていきます!

「グランド・ブダペスト・ホテル」予告 / 謎の中毒性を持つ不思議な予告

映画予告編の魅力について語っていきます。

 

今回は「グランド・ブダペスト・ホテル」(2014)の予告をご紹介します。

カリスマ的コンシェルジュとベルボーイ見習いの男の交流を描いた作品です、

主演は「ハリー・ポッター」シリーズに登場するヴォルデモート役でおなじみのレイフ・ファインズ

 

映画『グランド・ブダペスト・ホテル』予告編

https://youtu.be/fV3a3Nq-viQ

 

 

 

 

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○謎の中毒性を持つ不思議な予告

豪華キャスト演じる登場人物たちがテンポよく次々と登場していくのですが、それぞれのシーンがちょっとずつ不自然でミステリアスな雰囲気を残していきます。このちょっとした違和感の積み重ねによって、他の予告編にはない空気感を持った唯一無二の作品に仕上がっています。

内容的にも、前半はストーリーに沿っていますが、後半の各場面は予告編だけでは何のシーンかまったくわかりません。軽妙な音楽もこのよくわからない面白さを引き立てています。

 

それぞれの気になるシーンを取り上げていきたいと思います。

 

グスタヴ氏に殺人の疑惑がかけられるシーン。

それまで紳士然としていたグスタヴ氏が急に逃げ出し、警察たちも一瞬あっけにとられてしまいます。

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猫を窓から外に捨てるシーン。

飼い主も状況を飲み込むのに時間がかかっています。

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そりで雪の中を駆け抜けるシーン。

急に合成というか、作り物の違和感が入り込みます。

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一人ずつ殴られ倒れていくシーン。

最後のウィレム・デフォーの表情も謎です。

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不思議と何度も観たくなる予告編です。

 

読んでいただきありがとうございました。