映画予告編の魅力について語っていきます。
今回は「ミスター・ガラス」(2019)の予告をご紹介します。
M・ナイト・シャマランの監督作品なのですが、シャマラン監督の過去作品「アンブレイカブル」(2000)と「スプリット」(2016)の登場人物たちが本作の主人公となります。
この背景を知っているとこの予告もより楽しめると思います。
M・ナイト・シャマランの最新作『ミスター・ガラス』日本版予告編
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○映画好きを仰天させたまさかのクロスオーバー予告
上に書いたように本作は監督の過去2作の続編にあたるのですが、「アンブレイカブル」と「スプリット」は登場人物も扱うテーマも全然違う作品なので、それをまとめた3作目を製作すると発表されたときは、誰しも「本当に?」と驚いたと思います。
みんなが半信半疑の中で発表されたこの予告編ですが、序盤でさっそく過去作の登場人物3人が横並びになるシーンが入っていて、初めて見たときは否応なくテンションが上がりました。
3人に面談を行う精神科医ステイプルの不気味な雰囲気も、この序盤の見せ場に対して良い効果を生んでいると思います。
その後はデヴィッド、イライジャ、ケビンが持つ特殊能力について描かれます。それぞれ印象的な場面が多いですが、改めて観ると、3人の会話や戦闘のシーンなど直接的に交わっている画がもっとあっても良かったかなと思います。
最後に、イライジャの台詞とタイトルロゴが重なる演出が痺れます。
この映画の本編を観ていると、登場人物も特殊でストーリーも特殊なので本題のテーマを見失ってしまう瞬間が結構あったのですが、予告を見直すと何気に本編で大事なことをちゃんと強調できているんだなと気づきました。
読んでいただきありがとうございました。