映画予告編の魅力について語っていきます。
今回は「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」(2017)の予告をご紹介します。
ジョニー・デップ主演の人気シリーズ「パイレーツ・オブ・カリビアン」の第5作目。
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』日本版予告編1
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●ティザー予告とは
最近の超大作に特に見られる傾向ですが、本予告を出す前に、ワンシーンだけを切り取ったような短めの「予告の予告」とでも呼ぶべきものが予告編第一弾として発表されることがあり、その予告をティザー予告と呼びます。英語でTeaser Trailerと言い、「特報映像」というふうに訳されることもあります。それは作品の具体的な全体像を知るには情報量が少ないですが、伝えたいことを一つに絞って作られているため、逆に予告編として高い完成度をもっているものが見られます。
〇悪役に焦点を当てたティザー予告
今回の予告編には主人公のジャック・スパロウは登場せず、敵役であるサラザールを印象付けることに焦点を絞っています。シリーズは長期化し、個性的な敵役が何人も登場してきましたが、それでもなおこのサラザールを見たときに新鮮な恐ろしさを感じました。今までの悪役のように粗暴な感じではなく、どこか丁寧なしゃべり方がこのキャラクターの冷徹さを際立たせています。
サラザールを演じるのはスペイン人俳優のハビエル・バルデム。「007 スカイフォール」でも魅力的な悪役を演じていました。少しくぐもった声が特徴的です。
読んでいただきありがとうございました。