「スーサイド・スクワッド」予告 / やはり注目せざるを得ないあの悪役…
映画予告編の魅力について語っていきます。
今回は「スーサイド・スクワッド」(2016)の予告をご紹介します。
スーパーマン、バットマンなどで有名なDCコミックスに登場する悪役がチームを組んでミッションに挑む物語です。
デレクの予告:映画『スーサイドスクワッド/Suicide Squad』 日本語字幕
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○やはり注目せざるを得ないあの悪役…
政府高官たちがプロジェクトについて話し合う場面から始まります。この人たちはメインの登場人物ではないですが、とてもシリアスな空気を出していて、冒頭部分だけで作品の雰囲気に一気に引き込まれます。
人が食事しているシーンって意外と怖いですよね。
よく見るワーナーブラザーズとDCのロゴにも一工夫加えられています。
その後はスーサイド・スクワッドのメンバーが登場していきます。ハーレイ・クインが多めです。彼女はこの作品でも、主演となる「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey」(2020)でも陽気で頭のネジが外れたキャラですが、こういう神秘的なイメージも非常に似合います。
やや長めの予告ですが、一番の見どころは最後にあります。
DCの悪役といえば、やはりバットマンの宿敵、ジョーカーでしょう。
ただ、直近でジョーカーを演じたヒース・レジャーが殿堂入りしてしまった感があったため、今回演じるジャレッド・レトに対して懐疑的な意見もありました。
しかしそんな声をかき消してしまうほど、この予告編の最後のワンシーンでは、レトが彼なりのジョーカーに憑依しているのが伝わってきます。本編に対する期待も上がったことでしょう。
この予告はいくつかあるバージョンのうち一番初めのもので、全体としてかなり陰鬱な印象です。
DCはライバルであるマーベルに比べ作品の雰囲気が暗いと揶揄されることがあり、そのイメージを払拭するためか、この「スーサイド・スクワッド」の予告も後にクイーンの楽曲を使ったポップなものが作られました。
映画『スーサイド・スクワッド』日本版予告編2
どちらも完成度が高いのですが、今回ご紹介したこのバージョンは、他のアメコミ映画にはない雰囲気で何度も観たくなる作品だなと思ったのでこちらを選びました。
本編は意外と賛否分かれた作品ですが、この予告編は間違いなく観る価値ありだと思います。
読んでいただきありがとうございました。