「トロール・ハンター」予告 / ノルウェー産の掘り出し予告
映画予告編の魅力について語っていきます。
今回は「トロール・ハンター」(2010)の予告をご紹介します。
北欧神話に登場する伝説の怪物トロールの生態を追った疑似ドキュメンタリー形式のノルウェー映画です。
映画『トロール・ハンター』予告編
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○ノルウェー産の掘り出し予告
今までの中で最短の予告編です。
これまで紹介してきた予告と比べると完成度は高くないかもしれませんが、なぜか好きな作品なので紹介します。
最初はドキュメンタリー風の穏やかな語りから始まります。
40秒の中でもちゃんと緩急がつけられています。
トロールハンター、ハンスさんの叫び声からBGMも一転して、次々とトロールの衝撃映像が流れ込みます。言ってしまえばこの作品、トンデモパニック映画ですが、トロールの映像はちゃんと迫力があって怖さもあります。
「本当に、本当に、いる。」
という煽り文句がすごくしっくりきます。
面白いのが、それまでトロールの一部だけ映して全体はわからないようにすることで未知の怪物というイメージを保っていたのに、タイトルロゴの後、あっさりとトロールの全身を映し出してしまっているところです。とにかく作品に興味を持ってもらうために予告で出し惜しみしないのがとても良い判断だなと思います。
この映画、正直マイナーな部類かと思いますが、公開当時日本の配給会社が力を入れていて、かなり凝った特別映像が2本作られています。気になった方はこちらもぜひ(もちろん本編も)。
『トロール・ハンター』特別映像1
『トロール・ハンター』特別映像2
埋もれている名作予告編はまだまだたくさんあると思うので、これからもいっぱい観ていきたいです。
読んでいただきありがとうございました。