「コペンハーゲンに山を」予告 / 風変わりなデンマークの建築ドキュメンタリー予告
映画予告編の魅力について語っていきます。
今回は「コペンハーゲンに山を」(2020)の予告をご紹介します。デンマークの画期的なゴミ処理施設「コペンヒル」の計画・建設の様子を追ったドキュメンタリー。
映画『コペンハーゲンに山を』予告編
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〇風変わりなデンマークの建築ドキュメンタリー予告
怪獣映画のようなBGMとともに始まり、ゴミ処理施設の様子が映し出されます。
この映画の主題としては、ゴミ処理施設の上にスキー場を作るという斬新な計画や、環境問題に対するアプローチ、それを立案したカリスマ建築家ビャルケ・インゲルスなどだと思うのですが、なぜかゴミ処理プラントそのものが持つ工場としての美しさを描いたカットもふんだんに盛り込まれているのがこの予告の面白いところかと思います。
最後にタイトルが出るところでも、わざわざ工場の作業音(おそらくゴミを持ち上げるクレーンの音)が被せられています。
もちろん、この建物がもつ特有の面もしっかり切り取られています。中盤では壮大な音楽に乗せて、工場の上に作られたスキー場が映し出されます。
建築家ビャルケのプレゼンが予告の大半を占めていますが、彼の言葉が持つ力強さがこの予告をうまく引き締めているように感じます。
読んでいただきありがとうございました。