「エージェント・ウルトラ」予告 / 作品の特色を緩急付けて描き切ったアクション予告
映画予告編の魅力について語っていきます。
今回は「エージェント・ウルトラ」(2015)の予告をご紹介します。
ジェシー・アイゼンバーグ主演のアクション・コメディ映画です。
最強のスパイながら中身はダメ男・・・おバカでキュートなラブアクション!『エージェント・ウルトラ』WEB限定予告編公開!
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コンビニバイトの店員が、CIAによる極秘マインドコントロール訓練を受けたスーパーエージェントだったという面白そうな設定と、派手なアクションもありつつ笑えるコメディ要素も併せ持つバランスのおかげで、非常に予告編向きの映画だと思います。
実際この動画の再生回数は現時点で200万近くまで伸びていて、公開規模を考えると破格の数だと思います。
●予告動画の再生回数
ちなみにYouTubeでは一つの予告でも日本の配給会社や映画紹介サイトなどさまざまなアカウントからアップされるので、再生回数が分散されて実際どれだけ見られているのか測りかねることが多いです。アップ元によって予告のアレンジがかなり違う場合もあれば、全く同じ動画があげられていることもあります。
○作品の魅力を緩急付けて描き切ったアクション予告
さて、この予告はCIAによるマインドコントロールプログラムの説明があった後、急に主人公となる平凡な若者、マイクが映し出されます。レジで女性から暗号を吹き込まれ、覚醒するかと思いきや、マイクは何のことか全く理解できません。
しかし知らないうちに彼の才能はアクティベートされており、暴漢二人をスプーン1本で倒してしまいます。
この後マイクはCIAに命を狙われるのですが、徐々に自分の才能を使いこなせるようになり、次々と刺客たちを倒していきます。それでもしゃべり方や振る舞いは優男のままであり、その描写が予告においてよい緩急をつけています。
蛍光色に照らされたマイクの顔が印象に残ります。
シンプルに「おもしろそう!」と思える予告編です。
読んでいただきありがとうございました。