映画予告編の悦楽

映画予告編の魅力をひたすら語っていきます!

「人数の町」予告 / 異様な"町"に引き込むミステリアス予告

映画予告編の魅力について語っていきます。

 

今回は「人数の町」(2020)の予告をご紹介します。

奇妙な町を舞台としたミステリー作品。

 

中村倫也が主演!映画『人数の町』予告編

https://youtu.be/Zv2EcCOd7B4

 

 

 

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個人的にはこれくらい訳が分からない予告の方が好みだったりします。

 

〇異様な"町"に引き込むミステリアス予告

女性のアナウンスの声から始まります。「自由と友愛の印」がパーカーとは一体どういうことなのか…。町のバイブルなど、この町の奇妙なルールをまず印象付けています。

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激しめのBGMを使っているのも効果的だと思います。

 

この予告が与えてくれる情報は本当に少なく、よくわからないけど気になるシーンが続きます。

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でも、「受け入れますよ」と言うこの管理者の胡散臭さだけは伝わってきます。

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極めつけは、子供が絵本を読んでる部屋に、黄色い服を着た管理者が入ってくる場面です。普通に考えるとそんなに大事なシーンとは思えないですが、なぜ予告のクライマックスに持ってきたのか、なぜスローモーションにして際立たせたのか、想像が膨らみます。

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最後は、クラクションとそれに続くノイズっぽい音で締められます。

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予告内で町のルールに関しては断片的に情報がありますが、主人公がどういう経緯でこの町に来たのか、目的は何なのかということについてはほとんど分かりません。タイトルである「人数の町」の意味も不明です。

でも、興味が湧くし、観てみたいと思わせる予告だと思います。

 

読んでいただきありがとうございました。